7月6日現在、西日本から北日本の広い範囲に及んでいる大雨の影響で、JR全線や私鉄の殆ど運休となり、多大な影響を及ぼしました。
この雨は、南海本州付近に停滞した梅雨前線に、南から暖かく湿った空気が継続的に流れ込むことで発生しました。
また、激しい雨を降らせる積乱雲が一列に連なる「線状降水帯」が多発しています。
線状降水帯とは何?
線状降水帯とは、積乱雲が次々と発生して線状に延びた降水帯のこと。
通常の積乱雲とは規模が比較にならないため、降水量も数倍~数十倍、猛烈な雨となります。
線状降水帯は過去にも大災害が引き起こしています。
平成27年9月関東・東北豪雨による鬼怒川決壊、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害などは覚えている方も多いはず。
これらはどちらも線状降水帯が降らせた豪雨が引き金となりました。
猛烈な雨とはどのくらい?
気象用語で雨の強さと降り方を示す時、猛烈な雨という表現は、最上位のものとして使用されるものです。
基準としては一時間雨量が80mmを超えるものです。
たとえば、
●息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる。
●傘は全く役に立たなくなる。
●寝ている人の半数くらいが雨に気づく。
●水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。
●車の運転が危険になる。
●雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。
と、とても危険な状態です。
私たちができる事は被害を最小限にすること。
命を守る行動をとることです。
ここでは万が一に備えてしておくべき水害対策をお伝えします。
①避難所の確認!
いざというとき、避難所の場所が分からなければ避難できません。
被災時だけではなく、常日頃から近所の避難所は把握しておきましょう。
家族でここに集まろう!とルールを決めておくのも一つかもしれませんね。
場合によっては警報が出たり浸水被害で通れないルートも出てくると思いますので、複数のルートを把握しておくと安心です。
②非常用持ち出し袋の用意
これは、地震などでも使えるので用意しておいて間違いないでしょう。
避難指示がでたときにすぐ行動できるように、事前に準備をしておきましょう。
貴重品や食料、医療品など必要最低限のものを詰めておいてください。
●食料…飲料水や非常食。ビスケットやチョコなどカロリーがあり、長期保存できるものが良い。また普段食べなれているものを用意しておくと良い。
●懐中電灯…避難時に役立ちます。予備の電池も入れておくと安心。
●貴重品…財布だけではなく、保険証、身分証明書、通帳、印鑑など。コピーなどを入れておいてもいいですね。
●着替え…避難所の生活が長引いたときに必須となる。
●医療品…常備薬やマスク、生理用品などがあると感染症の対策にもなる。
●その他…ラジオ、雨合羽、レジャーシート、軍手、ゴミ袋、タオル、ライターなど
サランラップは体温の保温や、お皿代わり、簡易オムツを作るのに役立つそうです。
必ず一つか二つは、入れておきましょう!
③大切な家財や家電製品の移動
集中豪雨により多くのご家庭が浸水被害を受けます。
床上浸水となると、大切な家財や家電製品が濡れて使い物にならなくなってしまうため、あらかじめ高いところや二階に移動させておいた方がいいかもしれません。
思い出のアルバムなども二度と手に入らないものはあらかじめ避難させておい他方がいいと思います。
長引く豪雨ですが一日も早く止むことをそして、被害が最小限になることを祈っています。
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