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【吹奏楽】指輪物語(デ・メイ) 紹介と解説

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    イギリスの作家トールキンのファンタジー小説『指輪物語』を題材にした、デ・メイの最初の本格的な交響曲の曲解説をします。

    曲について

    作曲は1988年。今も世界各地で演奏されている吹奏楽の超大作です。
    大阪市音楽団の第100回定期演奏会にてバーンズの交響曲第3番と共に全曲演奏されたのが記憶に新しいですね。
    全5楽章からなり、小説の内容を巧みに描写しており、音楽はド派手なファンファーレ、壮大なコラール、疾走感のある快速部、暗く重苦しい旋律、小人の行進を思わせる愉快なメロディ・・
    と、まるで映画音楽のような場面展開と管弦楽のような豊かな響きが魅力的で、原作を知らなくても存分に世界観を楽しむことができます。

    全曲で40分とちょっと長すぎるのと(とくに2楽章が僕的には冗長に感じる)、とか冒頭のファンファーレは確かにカッコいいけど使いすぎ(何回もでてきます)とかは感じますが(笑)
    ライトモチーフという方法でそれぞれの登場人物のテーマがあり、全曲中に散りばめられているので、それらを探すのも面白いです。

    難易度はそれほど高くないですが、長いので金管のスタミナが大変ですね。
    筋トレ曲です。
    超有名な曲なので一度は聞いておくべきでしょう。
    なお、この曲には管弦楽版もあります。興味があれば是非。

    下記はそれぞれの楽章についての詳細(ストーリー)です。

    第1楽章: 魔法使いガンダルフ

    ガンダルフは偉大な魔法使い(賢者)であり、邪悪な力を持つ指輪を捨てるため旅に出た九人の仲間のリーダー的存在です。
    まず、この第一楽章では彼の偉大さと叡智の深さを描いています。
    冒頭のファンファーレは旅の仲間のテーマと考えられ、曲中何度も出てきます。
    次いては、堂々としたガンダルフのテーマが登場します。
    中間部分ではガンダルフの愛馬・飛影がものすごい速さで疾走する雄姿を表しています。
    とてもかっこよく、まさに物語のはじまりをイメージさせる楽章です。

    第2楽章: エルフの森ロスロリアン

    この楽章は、物語的には第4楽章の次に当たります。
    妖精の種族エルフが住んでいるロスロリアンの森でのエピソードに基づいており、神秘的な森の様子や鳥のさえずりが木管楽器のソロで表されています。
    また、エルフの女王ガラドリエルの鏡に映し出される、第4楽章で描かれるエピソードで死んだと思われたガンダルフが白き衣を着て歩く姿や、水鏡に映った冥王サウロンの恐ろしい目という情景が、主人公フロドの鼓動とともに移りゆきます。

    第3楽章: ゴラム

    指輪の魔力によって邪悪な心と醜い体を持つ生き物となってしまったゴラム(ゴクリ)の奇妙な様、また素早やく動き回るさが描かれています。
    この楽章では金管楽器の不気味な響きによって、ゴラムの皮膚のヌメヌメした感触、すばしっこい仕草、特異な語り口などを生き生きと表現しています。
    飛び回る「羽音」のようなトランペットにご注目。

    第4楽章: 暗闇の旅

    前半は廃墟となったドワーフの地下都市モリアの暗い道を進む様子を表します。
    後半は悪鬼の種族であるオークや、炎の鞭を振るう魔物のバルログに襲われ、勇敢、壮絶に戦うガンダルフを描きます。
    そしてその戦いでガンダルフはカザド・ドゥムの橋の下の深淵へ落ちていってしまいます。
    最後の部分は、指導者ガンダルフを失い、重い足取りで先に進む一行を描いています。

    第5楽章: ホビットたち

    この最終楽章では、フロドたちが指輪を棄てる旅を終えてホビット村に戻ったあとの場面を描いています(フロドもホビットです)。
    争いを好まず、食事とたばこを愛する楽天的な小さい種族ホビットたちの陽気な踊りや、指輪を破壊した勇敢さと気高さを表す賛歌が歌われます。
    そして主人公フロドはガンダルフ達とともにエルフの船に乗って西の果ての国へと旅立ちます。
    この場面を表わすように、だんだんと遠ざかっていくよう静かに曲を閉じます。

    こんな感じですので、物語のあらすじを頭に入れて聞けばイメージがさらに深まるでしょう!
    余談ですが、5楽章の踊りは「第六の幸運をもたらす宿」の山に登る場面のオマージュですか?と問いたくなるのは僕だけではないはず(笑)

    オススメ音源♪

    陸上自衛隊中央音楽隊のパワフルな演奏です。

    では!

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