もうだいぶ前になりますが、先天性耳瘻孔(じろうこう)の手術をしたのでその話を。
子供の頃の無謀な行為
僕には生まれつき、耳のつけね(耳の穴の少し上らへん)に、ちいさな穴がありました。
この穴は、直径は2ミリくらい、推定2センチくらい奥に行けました。
小さい時は、「生まれつき持った奇形みたいなもん」と説明されてて、とくに気にしてませんでした。
ちなみに、先天性耳瘻孔の人は100人に1、2人いるそうで、僕の友達にも数人います。
ただ、ひとつ難点があって、とにかくかゆいんですね。
どうも、その穴の中で膿ができているようで、押してみるとクチュクチュなるんです。
それで、子供の頃から気になって気になって、小学生の頃は、鉛筆・クリップ(を真っ直ぐにして)・名札の針・コンパス・・と細いものを見てはそれを穴に突っ込んでました。
今考えると信じられませんが、当時は、痒みを少しでも解消したかったんです。
そして、突っ込んで「これは気持ちいい」と感慨にふけっていました。
が、それをすると、今度は白い液体のようなもの(膿ですよね)が出てきて、それが物凄い臭いんです。
物凄く痒い→何か細いものを突っ込む→臭い
の永遠ループで、むしろその匂いをだすのが癖になっていました。
なぜ手術に?
そんな僕も思春期となり、この匂いが物凄く気になりながら過ごしていました。
(ただ、あいかわらず細いものを突っ込むと気持ちいい、というジレンマで)
その頃はまさか除去できるなんて知らなかったのですが、30代になってから、インターネットで「耳の穴」で検索することで病名を知り、手術でとれることを知りました。
ただ、その頃の僕は、かゆくなったら歯間ブラシを突っ込んだら気持ちいいことを発見し、手術でとってしまうとこの気持ちよさが味わえなくなるし、ま、いいか、と超絶バカな思想で放置してました。
歯間ブラシ突っ込むとかマジ危険です。アホでした。
ある日、びっくりするぐらい腫れ上がりました。
明らかに歯間ブラシやりすぎか、それによってバイキン繁殖しました。
もう強烈に痛くなりました。
横向いて寝れないほどに。
これで、もうだめだ、と思って耳鼻科へ直行、手術をお願いしました。
手術の様子
ただ、その病院では手術してくれず、紹介状を書いてもらいました。
また、腫れてる状態じゃ手術できない、と結局腫れが収まるまで飲み薬とロキソニンで耐えました。
2週間ほどたっていよいよ手術!
片耳だったので、もちろん部分麻酔ですが、もう片方の耳ではipodで音楽聞いていいよ、と言われたので、サザン聞きながら手術開始。
耳を切る音、ゴリゴリなにか擦る音、削る音、ダイレクトに聞こえてきます。
だから音楽聞くように言われたのか・・と
結局、1時間近く何かされていました。
が、特に何事もなく終了。
そして除去したものがこちら (ちょいグロなので注意)
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マジで見ますか?
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こんなものが耳の中にあったのか・・・
で、ロキソニンもらって帰宅。
さすがに当日の夜はちょっと痛かったですね。
抜糸は3日後。
1週間くらいたつと、綺麗に穴もふさがり、手術後もなにもない。
なにより・・・
痒くない!!!!
当たり前のことが幸せでした。
これ、本当に
なぜ今までやっていなかったのか
と思いました。
耳瘻孔でお悩みの方、是非、是非、一刻も早く手術してください。
手術代確か1万円程度で世界が変わります。
あの臭い匂いとサヨナラできます。
その後・・
以上が、8年前の話ですが、現在、穴が復活することもなく、痛くも痒くも臭くもありません。
これにて完!!
と思いきやまさかの事態が。
子供に遺伝してました・・
生まれたばかりの長女をみて即発見(笑)
え・・・・これ・・・遺伝・・・すんの・・・・??
ちょっと位置は違うんですけどね。
しっかり穴がありました。
長女は、耳掃除をしてるときに穴の周りを押すと、すこーーし液が出る、程度で、痒がることもないので様子見してました。
ただ、2歳の頃、一度急に腫れたことがあります。
パンパンに腫れ、痛くて号泣。
僕が手術の決め手となったような状態です。
そのときは、即耳鼻科に連れて行き、注射器のようなもので外から膿を抜いてもらいました。
その時の膿の量・・・目を疑うレベルでした・・・
ただ、それ以来3年ほどなにもないので、とりあえず安心しています。
今、5歳前なので、手術をするなら全身麻酔になるし、そこまで気にならないので様子見しますが、娘が思春期になり、耳の匂いに気づいて気にしだしたら、速攻で手術させようと思います。
結論1:大人の耳瘻孔は今すぐ除去!!
結論2:歯間ブラシ、ダメ、ゼッタイ。
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