オーケストラや吹奏楽の定番中の定番、バレエ音楽「白鳥の湖」。
この記事では、音楽の中身というより、元となるバレエのあらすじを簡潔に書いていきます。
序奏
とある国の姫オデットが花畑で花を摘んでいると悪魔ロッドバルトが現れ白鳥に変えてしまいます。
→ 物語の悪魔はものすごく理不尽ですね・・
◆第1幕:とあるお城の庭園
ジークフリート王子の21歳の誕生日、お城の前庭には王子の友人が集まり祝福の踊りを踊っています。
王子と村の娘たちがワルツを踊り、楽しい時間が過ぎてゆきます。
そこへ王子の母である王妃が登場。
今夜は王子にとって独身最後の夜で、明日は舞踏会に招かれた若い娘達の中から婚約者を選ばなければならないと告げます。
王子はそれを聞いて気がふさぎ、日が暮れてから弓を持ち白鳥の住む森の奥の湖畔目指し、狩りに出発します。
→ 自分のための婚活パーリナイだと・・?王子のリア充ぶりに嫉妬。
◆第2幕:夜の湖畔
湖畔で王子は、白鳥達が月明かりに照らされると美しい娘たちへと姿を変える驚くべき光景を目にします。
その中でひときわ美しいオデットに王子は惹きつけられます。
彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができ、この呪いを解くただ一つの方法は、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。
オデットの美しく可憐で純真な心に感動した王子は、自分こそ呪いを解く事が出来るとオデットに伝えます。
オデットも王子に心をひかれますが、王子も明日の舞踏会で婚約者を選ばなくてはなりません。
王子はオデットが舞踏会に来るまでは絶対に婚約者を選ばないと約束をします。
喜びに満ちた夜の湖畔に小さな白鳥達が踊ります。
王子は朝日の昇る中、湖畔を後にします。
→ 美女と野獣と同じ魔法なのだろうか・・?王女の姿に戻ったときに服を着ているかが重要ですね!
◆第3幕:豪華な舞踏会会場
花嫁候補の娘達の踊りが始まりますが、王子は「この中に永遠の愛を誓える相手はいない」と王妃に告げます。
最後に騎士に扮した悪魔ロットバルトと娘のオディールが登場します。
王子はオディールがオデットにあまりにも似ているのでオデットと勘違いしてしまいます。
ハンガリーの踊りをはじめスペイン、ナポリ、ポーランドと各国のダンスが続きます。
王子はオディールと踊り、舞踏会が最高潮に達したとき、窓辺の白鳥姿のオデットに気付かずオディールに永遠の愛を誓ってしまいます。
その瞬間華やかだった城内は暗転し、ロットバルトとオディールは悪魔と黒鳥の姿に戻り、勝利の高笑いとともに城から出てゆきます。
オデットの姿を見た王子も自分の過ちに気付き、オデットを追って森の奥の湖畔に向かいます。
→ あのトランペットのファンファーレは黒鳥(ブラックスワン)オディールと、エスコートする男爵に粉した悪魔ロットトバルトの登場・・悪魔の登場シーンだったんですね・・
◆第4幕:再び湖畔
嘆き悲しみ絶望したオデットを白鳥の乙女達が必死に慰めています。
そこへ王子ジークフリートが駆け込んで自分の過ちを謝り、オデットに対して再び永遠の愛を誓います。
オデットは王子を許します。
しかしそこに悪魔ロットバルトが登場し、王子を激しく責めます。
一度裏切られた愛では、この世で結ばれることは出来ないのです。
オデットは乙女の姿のまま夜明け前の湖に身を投げます。
王子もオデットの後を追って身を投げてしまいます。
真実の愛が証明された瞬間、悪魔ロットバルトは命を落とし魔法が解けます。
最後は黄金の船に乗った二人が永遠の幸福の国に向かって旅立つ様子を、乙女に戻る事ができた白鳥たちがいつまでも見つめるなか、終演となります。
→悲劇ですね・・・
ハッピーエンド版
<演出や脚本によってはハッピーエンドの場合もあります>
オデットと和解し愛を取り戻した王子は、悪魔ロットバルトと一騎打ちをします。
オデットと乙女たちの支援を受け、奮闘の末、王子は悪魔ロットバルトを打ち破ります。
残りの白鳥達の魔法も解け、さわやかな夜明けの光がさす中、王子とオデット、乙女たちが大団円で終演を迎えます。
→悲劇でなくてよかったですね・・・
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